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ボールアタッチメント  ~インプラント~

こんにちは。

目白バイオインプラントセンター・田中歯科クリニックの

田中宏和です。

 

本日はインプラントのボールアタッチメントを用いた症例

についてご紹介します。

 

Kさんの15年ほど前の初診時のパノラマ画像です。

まだ、60歳代とお若いです。

入れ歯も一応、持っておられたのですが、ほとんど使えていない

で、もう何年も食事は柔らかいものばかりを選んで

食べていたそうです。

  • ボールアタッチメント  ~インプラント~ 画像1

残存歯もほとんどホープレスでグラグラだったので

思い切って全部抜いて、総入れ歯にすることを

提案しました。

しかし顎堤の状態も悪く、このまま作ったのでは

上顎はともかく下顎の義歯は安定が悪いだろうことが

予想されます。そこで・・・

 

2~3本のインプラントを埋入してそれをアンカーにし

入れ歯を安定させる治療を提案し、受け入れていただきました。

はめ込みのボタンのようにパツン!と入ります。

なのでお口を大きく開いても、下の入れ歯が上がって(はずれて)

くることはありません。

  • ボールアタッチメント  ~インプラント~ 画像5
  • ボールアタッチメント  ~インプラント~ 画像6
  • ボールアタッチメント  ~インプラント~ 画像7
  • ボールアタッチメント  ~インプラント~ 画像8

今まで、どうしてこういう風にしてくれなかったのか!!

と思うほどなんでも良く噛めるようになったと

言っていただきました。。

歯科医としては1番うれしいお言葉です。

 

しかし、生体は常に変化していきます。

歯茎は年々下がっていき、骨もどんどん減っていくものなのです。

メインテナンスの重要性もよく理解していただいたKさん、

それ以来15年近くも毎月欠かさず通っていただいています。

(もちろんそこまで頻繁でなくても良いのですが

 Kさんは汚れが付きやすく、ご相談の上、月に一度

 来ていただくことになりました)

  • ボールアタッチメント  ~インプラント~ 画像9

上はおよそ15年後、現在の口腔内画像です。

さすがに歯肉も骨も下がってきて、インプラントのねじが

見えてきています、が、これは想定の範囲です。

それを見越して長いタイプのインプラントを埋入していますから

 

時々、インプラントの周囲炎(周りの歯茎が腫れて痛くなる)

になりますが、清掃と投薬で落ち着きます。

この治療を施してから15年近く・・・

60歳代後半だったKさんは現在、80歳代前半ですが

まだまだお元気です。

「インプラントのおかげです!」とKさんのセリフは

言っていただくたびに目の奥がツンと来てしまいます。笑

Kさんには私もいろいろ勉強させていただきました。

Kさん、これからもよろしくお願い致します。

 

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