アイメイト盲導犬
こんにちは。
目白バイオインプラントセンター・田中歯科クリニック
の田中宏和です。
月に一度、マンデーマジックというクライミングの
イベントに参加させていただいています。
そこのお仲間のノブさんとミチピンです。
学生時代に出会ったお二人はとっても仲の良い
素敵なご夫婦です。
もうお孫さんも2人いらっしゃるそうです。
実はクライミングを始める1年以上前から
ノブさんとミチピンとはFacebookで友人を介して
お友達になり交流はしていたのですね。。
なので初めてお会いした時も初対面という気が
まったくしませんでした。笑
奥様のミチピンは弱視で目を近づけると少しだけ
見えるそうです。
そしてご主人のノブさんは先天性の弱視で42歳の時に
全盲になったそうです。
ノブさんのアイメイト・・・盲導犬ですね、トリトンという
パートナーといつも一緒に行動しています。
モンキーマジックに参加するようになって初めて知った
のですが、目が見えにくい、見えない方にも
それぞれの方で見える程度が異なります。
なので初対面の方に
「どのくらい見えてますか?」と聞くのは失礼では
ないんだそうです。
クライミングのサポートをするのに必要な確認事項
なのですね。
街中で困っている方にも同様です。
クライミングの会場の隅でいつもトリトンは
静かに行儀よくお留守番しています。
いつも4~5人のグループに分かれてクライミングを
するのですがみんな自分の順番待ちをしている時に
トリトンのそばに来て頭をなでています。
もちろん私も娘も・・・
トリトンはみんなのアイドルなのですね!
ここでアイメイトの話を少し・・・
盲導犬の育成、盲人の方への歩行指導を行う協会は
現在我が国に11団体あります。
それぞれで理念や犬の訓練法、歩行指導法が異なります。
トリトンが所属しているアイメイト協会では
生涯、計5か所で生活をすることになるそうです。
1.繁殖奉仕・・・母犬を飼って生まれた子犬に名前を
つけ、2か月までです。
2.飼育奉仕・・・2か月から1年間、人を好きになって
もらうようにたっぷり愛情をかけて
育てます。
3.協会での訓練・・・約4か月間で習得します。
盲導犬の適性に満たない場合は
なれないそうです。
4.使用者・・・犬の体調にもよりますが、視覚障害者と
約8年過ごします。
5.リタイア犬奉仕・・・引退してから亡くなるまでです。
このようにアイメイトにとってご主人が5人になります。
トリトンにとってノブさんは4人目の・・そして一番長く
一緒にいるご主人なのですね。。
今日、3月16日はトリトンのお誕生日です。
満10歳になります。
おめでとう、トリトン!
・・・しかし、ということはトリトンはアイメイトとしての
役割を終えて、引退することになるわけです。。
5日後の21日に新しくかわいがってくれるご家庭の
ところへ行くことが決まっているそうです。
マンデーマジックでみんながトリトンに会えるのは
昨日が最後だったわけですね・・・
約8年間もノブさん、ミチピン一家の大事な家族として、
そしてノブさんの目の代わりであり、身体の一部だった
トリトン・・・本当にお疲れさまでした!
死んだわけではないのにお別れをしなくてはならない
ノブさん、ミチピンの胸中を思うとたまらない気持ちに
なります。。
無事に役目を終えて大事にしてくれるご主人の所へ
行くんだからトリトンには幸せな犬生なのよ~
と話していたミチピンの言葉に思わず涙が出そうでした。。
もう一度・・トリトン、本当にお疲れさま!