医院ブログ

  • HOME
  • 診療コンセプト・スタッフ紹介
  • 医院案内・アクセス
  • 東京都豊島区|診療予約|田中歯科クリニック椎名町

骨があるところに・・  インプラント

こんにちは。

目白バイオインプラントセンター・田中歯科クリニック

の田中宏和です。

 

本日はインプラントの一症例を。

 

我々がインプラントの埋入手術を行う際に

できればしっかりした骨が長さ、幅共に十分の量が

あれば、歯軸の方向に(力が掛かる方向に)対して

普通に入れたいわけです。

 

しかし実際の臨床では、必ずしもそうではない

ケースもありそこが歯科医の腕の見せ所になります。

  • 骨があるところに・・  インプラント 画像1

垂直的な骨の長さが足りなければ

あるいは水平的に骨幅がなければ

それぞれテクニックを用いて骨量、骨幅をそれぞれ

増やして(補てんして)フィクスチャーを埋入します。

 

術前のレントゲンです。

 

  • 骨があるところに・・  インプラント 画像5
  • 骨があるところに・・  インプラント 画像6
  • 骨があるところに・・  インプラント 画像7

左上の画像の矢印のところの歯根が

破折してしまった症例です。

ブリッジが施されているのでカットして

破折した歯根を抜去、即時埋入します。

またブリッジのポンティック部分にも

普通に1本、計2本の埋入を行います。

 

しかしながらCTによる検査では、骨のある方向が

隣同士で著しく違っています。

(それぞれの赤いラインが方向になります)

ちょうど歯列のU字型のコーナーに当たる部分ですので

たまにこんなケースに遭遇します。

 

私は「骨があるところに入れる」を原則にしていますので

(Dr.によっては意見が相違すると思います)

隣り合ったインプラントをそれぞれ骨のある方向に

向かって1本は歯軸の方向へ、もう1本は斜め打ち

することにしました。

  • 骨があるところに・・  インプラント 画像9
  • 骨があるところに・・  インプラント 画像10

このままでは上部構造を作る際に方向が違いすぎますので

片方は角度付きアバットメントを用いて

方向を修正しました。

 

似たようなケースであっても違うやり方を選択する

場合もあります。

この場合は方向は違いますが、骨の長さ、幅共に

十分な量があったのでこのやり方を選びました。

この患者さんはこれで10年間、何のトラブルもなく

経過しております。

  • 骨があるところに・・  インプラント 画像13
  • 骨があるところに・・  インプラント 画像14
  • 骨があるところに・・  インプラント 画像15
  • 骨があるところに・・  インプラント 画像16

みなさま、楽しい週末をお過ごしください (^^♪

ブログ一覧へ戻る >>