歯科治療

歯科治療が苦手な方に

こんにちは。

目白バイオインプラントセンター・

田中歯科クリニックの田中宏和です。

 

今日は「歯科治療は苦手なんだよ~」

という方に向けてのお話です。

 

逆に 歯科治療が得意だ!という方は

いらっしゃるでしょうか?

もちろん痛みも何もなく、3か月や半年の

サイクルで定期健診にいらして

歯石を取ったり、歯のクリーニングを

定期的にされている方は

「歯がつるつるで気持ち良くなったよ~」

と笑顔でお帰りになります。

が、この場合は歯や顎の痛みや咬み合わせの

不具合によって仕方なく!?

来院された患者さんのケースは

ほとんど嫌だけど覚悟を決めて

悲壮な顔で診療台に座る方がほとんどですね。

先日来院された30代の男性の方もそうでした。

問診票にも

「歯科治療が苦手だから痛みを少なく

 できるだけ早く終わらせてほしい」

と書いて有り、対応した受付でも

それを繰り返し伝えておられました。

 

主訴の部位のレントゲンを確認すると

歯の一部の破折が認められたので、

麻酔をした後、破折部位の除去と

残った歯質を滑らかにするために

切削器具(あのウィーンとする機械です)

を用いて削ろうとしたのですが、

顔中にめいっぱい力が入り、頬は力が入りすぎて

こちらの器具もそこの部位に入らないような

有り様・・・

 

とりあえず最低限の研磨を終え、

その日はそこで終了にしました。

 

次にいらした時に、最初にお話をしました。

まず、肩の力を抜きましょう。

お口だけ開いていただいたら良いのです。

頬や舌を傷つけたら大変なので

ミラーで押さえますが、

それに対して力で押し返そうとしないでください。

例えば、満員電車に乗っているときに

駅でまた人が大勢乗りこんできて

それを自分の力で押し返そうとしたら

すごく疲れてしまいますよね?

押されても黙って力を抜いて

流されてしまった方がいっそ楽ですよね?

それと同じだと思ってください。(^^♪

 

それだけを伝えてユニットに座ってもらったら・・・

 

前回とは別の人を治療しているかと

思うほど、スムーズに治療ができました。。

もちろん多少顔はこわばっていますが、

肩の力を深呼吸して何度も抜こうとして

いただいたおかげで、こちらも前と違って

力を入れて頬や舌を抑える必要もないですし・・

 

もちろんこの方のように、意識しても

なかなか力を抜くことができない人も

多いかもしれません。

 

しかし歯科治療に限らず、何かをするときに

ガチガチに力を入れるよりも

開き直ってスゥ~っと肩の力を抜いてやったら

案外簡単にできた!

なんて経験、みなさんにもありますよね?

 

歯科治療が苦手だ!

(と思いこんでいる!?)方、

騙されたと思ってぜひ一度実践してみてください。